メニューにジャンプコンテンツにジャンプ

教育委員会トップページ > 教育長室 > 教育長あいさつ > 教育長あいさつ平成27年1月号

教育長あいさつ平成27年1月号

教育長あいさつ

特別支援教育は教育の原点

 私の手元に平成25年10月に発行された「清瀬市市民満足度調査報告書」があります。本調査は、市内に在住する20歳以上の市民の方々から、無作為に抽出した約2,000人に対して、市の施策について満足度や重要度等について質問・集計したものです。

 「学校教育の充実」の施策については、全体として満足度、重要度共に平均を下回る結果となりました。学校教育は、未来の清瀬を支える子供たちを賢く健やかに、そして心豊かに育てる大変重要な役割をもっています。子供は社会の宝物です。私たち教育委員会は、学校や家庭、そして地域の皆さんと手をつなぎながら子供たちという宝をより輝かせる責任を負っているのです。

 今回の調査結果は、私たち教育委員会が市民の皆さんに対して、本市学校教育の考え方や取組を十分にご説明してこなかったことの表れであると考えています。しっかりと反省し、今後、このホームページを含めあらゆる手段で広報していこうと考えています。

 今、学校教育はいじめや不登校、学力・体力の向上等、様々な課題を抱えています。これは本市においても同様です。これらの課題について教育委員会も学校も全力で解決に向けて取り組んでいるところですが、中でも特別な支援を必要とする子供たちにどのような方法で、どのような教育活動を行うべきなのか、すなわち「特別支援教育」の充実は喫緊の課題となっています。

 「特別支援教育は教育の原点」です。人間は誰もが得意なこともあれば苦手に感じていることもあります。「国語はちょっと自信があるけれど算数は全くダメ」「緊張するので人前で話をするなんてもってのほか!」「どうしても部屋の片づけができない」「性格的にパッと判断できないから、優柔不断と言われる」…。もしかしたら、人間だれもが「得意なこと」よりも「苦手なこと」「不得意なこと」「自信がないこと」のほうが多いのかもしれません。

 苦手なことは100人いたら100通りです。その内容は一人一人異なりますし程度も様々です。なぜ苦手になったのかといった背景も違いますし、どうすれば苦手を克服できるのかも人それぞれです。

 特別な支援を必要とする子供たちも同じです。「人とかかわることが苦手」「自分の気持ちをコントロールすることが上手ではない」「どうしても気が散ってしまう」「暗黙のルールやその場の空気を読んで行動することが得意ではない」…、といった一人一人異なる不得意なこと、苦手なことがあるのです。それらが「他の人に影響を与えてしまうことが多い」ことから学校教育上の課題となっているのであり、自分自身の努力では解決できない「苦しみ」「困り感」を抱えているのです。

 特別支援教育は、この不得意なことで苦しんでいる子、困っている子一人一人について、その内容や背景をしっかりと把握し、適切な支援を行うことで「成長の階段」を一歩一歩上がらせようとする営みです。だからこそ教師が「私とあなた」という一対一の視点を持たなければ特別支援教育は全く意味のないものとなってしまうのです。

 もうお気づきのことと思います。この「一対一」の視点は何も特別な支援を必要とする子供だけに向けられるべきものではないということを。算数に自信がなく困っている子に対して、教師は「この子はどこでつまずいて自信をなくしているのか」「どういった働きかけをすれば算数に対する自信を取り戻せるのか」という「一対一」の視点を持ち、適切な指導を重ねていかなければ「この子」の成長はあり得ません。AくんにとってもBさんにとっても、また社会でも理科でも、体力向上でも心の教育でも、いじめ問題でも不登校問題でも同じです。

 私たち義務教育に携わる者の使命は、生きてきた環境や学びの程度等、すべてが異なる一人一人の子供に対して、社会人として自立した人間になるための「基礎」を身に付けさせることです。そのためには特別支援教育が得意とする「一対一」の視点を全ての教師が持たなければなりません。これこそが「特別支援教育は教育の原点」と私たちが考える理由なのです。

 このようなことから本市では「全ての施策の根底に特別支援教育の考え方を据える」という方針で取り組んでいます。このことで個々の子供の学力も上がるはずです。思いやりの心も育つはずですし、いじめの撲滅も図れるはずです。今後教育委員会ではますます「特別支援教育の充実」に力を入れていきたいと考えています。

 平成27年1月

教育長 坂田 篤

このページに関するアンケート

情報は役に立ちましたか?
このページは探しやすかったですか?

このアンケートフォームは暗号化に対応していないため、個人情報等は入力しないでください。