メニューにジャンプコンテンツにジャンプ

教育委員会トップページ > 教育長室 > 教育長あいさつ > 教育長あいさつ平成27年2月号

教育長あいさつ平成27年2月号

教育長あいさつ

がんばりました! 中学生駅伝

 2月8日(日曜日)に味の素スタジアムにて第6回中学生駅伝が開催されました。第四中学校の渡部校長先生を総監督とする42人の生徒諸君、そして6人の監督、コーチ、養護教諭の方々、そしてうれしいことに、たくさんの応援の生徒、先生方、保護者の方々の力で、女子21位、男子39位といずれも過去最高の順位をたたき出してくれました(これまでの最高順位は、女子は第4回大会の25位、男子は第1回大会の43位)。
本市中学校はたったの5校+1校(今年度は私立東星学園からもエントリーがあり、2名の生徒が選手に選ばれました。一生懸命練習していたのですが、当日インフルエンザで欠席となりとても残念でした)。中学生の人数は1,700名強。小さな分母ですので3,000人、4,000人の中学生を抱える自治体とは選手層がまったく異なります。このような小規模自治体が倍以上の中学生を要する自治体を凌駕したのです。なんとすばらしいことでしょう。男子チームがゴールテープを切った後、渡部総監督に勝因をうかがったところ、総監督から「彼らは大変まじめに頑張りました」との答えが返ってきました。スーパースターはいないチームでしたが、努力とチームワークがすばらしい結果を生み出したのです。
 当日は寒波が襲来し、大変寒い中の開会となりました。悪いことに男子がスタートを切るお昼過ぎには冷たい雨も降ってきて、コンディションとしては最悪の状態です。加えて風邪等によって、当日の大幅なエントリー変更を行わざるを得ず、心に不安がよぎったことも事実です。しかし、選手諸君はその不安を跳ね除けるようにがんばりました。私たち観戦者はどうしても「順位」で一喜一憂してしまいがちですが、走っていた選手の誰もが、順位、すなわち「他人との戦い」ではなく「自分自身との戦い」に挑んでいたはずです。
 以前校長会でお話をしましたが、私は「頑張ることは折り返すこと」といった同僚だった体育の先生の言葉が忘れられません。たとえば水泳で100m泳ぐことを目標にしたとき、プールサイドから子供を励ましながら「あと2m、1m」と目標までの距離を知らせる。やっとの思い出100mの壁に手が届いたとき、「もうひと蹴り」折り返させる。その「ひと蹴り」を歯を食いしばってやることが「頑張る」ということだ、とおっしゃいました。30分勉強しようと思ったら31分やる、10本シュート練習する目標を立てたら11本ける…。この積み重ねこそが「頑張る力」を育てていくのであり、心の強さをはぐくんでいくのです。
 「頑張る力」は「他人に負けたくない!」という思いからも育てることができます。しかし「自分に負けない!」という「自分自身との戦い」を積み重ねることのほうが、より確かな「頑張る力」が形作られていくのではないでしょうか。フィールドから遠く離れたスタンドからの応援でしたので、彼らの表情までは見て取ることはできませんでしたが、きっと選手一人ひとりが歯を食いしばり、限界ぎりぎりの中でも、友だちや先生、保護者の方々からの声援を受けながら、一歩、もう一歩と足を踏み出し、汗のしみこんだ襷をつないでいってくれたはずです。
 本大会前に行われた壮行会で、私はアテネオリンピック女子マラソン金メダリストの野口 みずきさんの言葉「走った距離は決して裏切らない」を引用して、努力の尊さ、自分自身を信じることの大切さなど、思いを語らせてもらいました。独りよがりかもしれませんが、そしてほんの少しだけかもしれませんが、本大会を通じて彼らはその意味を理解してくれたのではないかと感じています。
 男子がゴールテープを切るころ、気がつけば雨が上がり雲の合間から青空が見えていました。走りきった彼らのだけでなく、スタンドで応援していた誰もが、この青空のようなすがすがしい笑顔だったことを、決して私は忘れません。

 平成27年2月

教育長 坂田 篤

このページに関するアンケート

情報は役に立ちましたか?
このページは探しやすかったですか?

このアンケートフォームは暗号化に対応していないため、個人情報等は入力しないでください。