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教育長あいさつ平成27年3月号

教育長あいさつ

卒業式に想う

 

 春の足音が一歩一歩近づいています。桜のつぼみも美しい花を咲かせんと待ちわびているようです。3月20日、3月25日に、市内小中学校の卒業式が挙行されました。どの学校も大変立派な卒業式でした。
教育の役割は「子供を成長させる」ことです。昨日できかったことが今日できるようになる、今日わからなかったことが明日わかるようになる…。昨日より今日、今日より明日と、未来に向かう階段を一歩一歩踏みしめながら登るように、全ての子供を成長させることこそが教育に課せられた使命なのです。
 卒業式は人生という階段の「踊り場」です。52,560時間かけて登った小学校課程、26,280時間踏みしめた中学校課程、それぞれの階段で自分は何を感じ、何を考え、どう行動し、どう成長したのかを振り返るとともに、支えてくれた人、導いてくれた人に感謝をする時です。そしてこれから歩む未知の階段をどう登るのか、そこで何を得ていこうとするのかをじっくりと考え、決意をもつ場でもあるのです。
 その思い、メッセージは「答辞」という言葉で表されます。また「式歌」という音楽を通しても表現されます。どの学校の答辞も式歌も彼らの思いや願い、決意や力強さを感じるものでした。そして彼らが友だちや先生、親など「他者」とのかかわりを通して、たくさん話し、たくさん喧嘩をし、たくさん仲直りをし、たくさん感謝をし、たくさん失敗し、たくさん後悔し、たくさん泣き笑い、そしてたくさんの喜びも悲しみも、たくさんの感動も挫折も味わう中から、力強く成長してきたことが手に取るように分かりました。この「たくさん」の四文字が彼らを一歩一歩大人に近づけてくれたのです。
 私は第二中学校の式に参列しました。世界に目を向け、自分はどう生きるべきかをしっかり考えた素晴らしい答辞でした。義務教育9年間、78,840時間かけて、確実に階段を上ってきた姿がここにありました。本来であれば全文をお伝えしたいところですが、長大なメッセージであることから一部抽出して紹介します。本市の子供たちが清瀬市民として、いや日本国民として、世界市民として成長しつつあることを感じ取っていただければと願います。こんな子供たちは清瀬の誇り、宝です。

 

(前略)
 今、この世界には解決すべき様々な課題があります。環境問題、貧困、戦争…。毎日毎日、尊い命がなくなっていく事実が私たちに知らされます。学ぶことや食べること、そして命の尊さまでもが、この地上で公平でないことを知らされます。
しかしその一方、自らの命をかけ、平和のために、人々の幸せのために闘っている人の存在も知っています。それはどこか遠く離れたところでも出来事であると捉えている自分がいます。
 つまり、実感することが難しいのです。なぜなら私たちは十分に食べ、教育を受けられる環境の中で生まれ、生きているからです。
 先日、東日本大震災から4年目を迎えました。黙とうをささげる私たちに与えられた課題は何なのでしょうか。ものを次から次に消費する時代で私たちが本当に大切にすべきことは何なのか。自分のことだけでなく、隣にいる人に、周囲の人に、世界の人々に目を向けられる自分でいたいと思います。
 今までは「知っている」だけですみました。しかしこれからは何事にも関心をもって向き合う必要があります。これから日本が、世界の中でどのような国になっていくのか、私たちの生きる社会はどう変わっていくのか、いや、どう変えていくのか、その判断が数年のうちに私たちの手にゆだねられるでしょう。
本当の意味で人とつながり、人と分かち合う力と、本質を見極める目を養うために、これからも学び続けていきます。それが中学校を卒業し、社会に出ていくうえでの「覚悟」だと思います。
(中略)
 私たちはこれから、それぞれのスタートラインに立ち歩き始めます。晴れがましい気持ちの反面、広い世界に飛び込んでいくことに恐れもあります。古巣から出ていくことへの寂しさもあります。苦労も、自由に伴う責任もあるでしょう。自分の行く道が私たちにとって、いつも最善の道とは限りません。そこで挫折するかもしれません。でも自分で選んだ道です。そして私たちには見守ってくれる人たちがいます。共に学ぶ友だちがいます。そして何より清瀬二中でがんばってきた自分がいます。今の寂しさを喜びに帰ることができると信じ、私たちは今、新しい一歩を踏み出していきます。
 私たちは、この清瀬第二中学校の卒業生であることを胸に、何があっても自分の道から逃げずに進んでいくことを誓います。
 本日はお忙しい中、私たちの卒業式にご出席くださり、ありがとうございました。

平成27年3月20日
清瀬市立清瀬第二中学校第50回卒業生代表

 

教育長 坂田 篤

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