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教育長あいさつ平成29年1月号


教育長あいさつ

 

 

「初心忘るべからず」



 平成29年が始まりました。今年の干支である「酉」には、作物が収穫できる状態、すなわち「実る」の意味もあるとのこと。清瀬市にとって、教育委員会にとって、また一人一人の子供たち、市民の皆さんにとって実りある一年間にしたいものです。

 

 さて、今年は例年になく暖かで、穏やかな正月を迎えることができました。多くのご家庭で松を飾り、おせちや雑煮を食べ、初詣をして新年を祝われたのではないでしょうか。かく言う私も毎年手を合わせている寺社に行き、家族の健康と清瀬の教育のますますの発展を願ってきました。

 

 人は自らを取り巻く環境が変化することで、新しい思いや決意を抱きます。中でも「年が変わる」という環境の変化は、私たちに「昨年はできなかったけれど、今年こそは…」と階段を一段上がる「志」を与えてくれます。正月には、個人差はあっても誰もが昨年までとは違う自分を目指そうとするのです。

 

 学校には「黄金の三日間」という言葉があります。これは入学したり、進学したりして、子供たちが新たなスタートを切る4月、それも学級開きからの三日間の指導が、子供の力を伸ばしたり、まとまりのある学級を作ったりする最大のポイントになることを表した言葉です。

 
どの子も心の中に抱いている「志」を明確にしてあげる、そして階段を上がろうとする背中を押してあげる、学級のルールを徹底する、学級の一員になれてよかったと思わせる…。「黄金の三日間」は人や組織を成長させる力があるのです。正月も全く同じ。「黄金の三が日」なのです。
 
 
この職に就いて3回目の正月を迎えた私は「初心」という志を立てました。「初心忘るべからず」という言葉があります。ご存知の通りこの言葉は、我が国が誇る文化の一つである「能」を確立した世阿弥のものですが、一般的に理解されている「初めの志を忘れてはならない」という意味ではないそうです。「若いときの恥や失敗を忘れてはならない」という教えであり、「それまで経験したことがないことに対して、自分の未熟さを受け入れながら、新しい事態に挑戦していく心構え、その姿である」と説いたそうです(「花鏡」より)。
 
 
世阿弥は同時に「時々の初心忘るべからず」とも説いています。「時々の初心」とは年と共にその時々に積み重ねていくものを指すとのこと。「若いころから最盛期を経て、老年に至るまで、その時々にあった演じ方をすることが大切だ。その時々の演技をその場限りで忘れてしまっては、次に演ずる時に身に付いたものは何も残らない。過去に演じた一つ一つの風体を、全部身につけておけば、年月を経れば全てに味が出るものだ」といいます(同上)。

 
この「初心忘るべからず」「時々の初心忘るべからず」の二つの言葉は、あたかも今の清瀬の教育を表現しているようです。「当たり前のことが当たり前にできる教育」を掲げた現行のマスタープラン(私たちは「第一ステージ」と呼んでいます)の成果を決して見失うことなく、自らの未熟さを十分に認識しながらも、「第二次マスタープラン」をもとに、果敢に新たな課題に対応していこうとする本市の取り組み(同「第二ステージ」)に向けられた言葉としてとらえられないでしょうか。

 
今、清瀬の教育は右肩上がりに成長しています。これは胸を張って断言できます。しかし課題もあります。この世に完全で100%目標を達成できる人や組織などは存在しません。しかし100%に近づけていく努力はできます。これは「子供の未来」に責任をもつ教育委員会、学校、そして子供を取り巻く私たち大人の使命です。第二次マスタープランは私たちの「責任」「使命」が込められたものなのです。
 
 
平成29年は「志」をもち、「時々の初心」を決して忘れることなく、酉年の如く「実る年」にしていきます。期待してください。

 

教育長 坂田 篤

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