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教育長あいさつ平成29年2月号


教育長あいさつ

 

 

中学生駅伝に見る子供たちの成長


 

   2月5日(日曜日)に味の素スタジアムにおいて第8回中学生東京駅伝大会が開催されました。今大会は例年以上に清瀬のスタンドが応援で埋まりました。各中学校の校長、副校長先生方はもとより、多くの教職員、保護者の方々も駆け付けてくださり声を枯らして応援いただいたからです。「自分たちの部活動から選手が選ばれたから」という理由で、部活総出でスタジアムまで足を運んでくれた学校もありましたし、「自分の教え子が出るから」と応援に来てくれた小学校時代の担任の先生もいらっしゃいました。まさに「清瀬総がかり」で子供を育てようという「熱い風」が吹いているようでした。

   私はこの職について、幾度となく「清瀬だから仕方がないな…」という言葉を聞いてきました。しかしこの日の味の素スタジアムではそのような雰囲気はみじんも感じません。スタンドが他の自治体に負けずとも劣らないほど「元気」でした。清瀬の子供たちを誇りとする声、たたえる声、次なるステップを期待するエネルギーに包まれていました。

    そんな声援を受けて子供たちは本当に頑張りました。結果は女子30位、男子21位、総合順位は50区市町村中25位。この結果だけを見ると「清瀬は小さい自治体だけど、頑張ったよね…」程度の評価にしかならないかもしれません。しかしもう少し分析してみると、本市の子供たちの実力も、人間性もどんどん高まっていることがわかります。

    本大会のような「選抜選手」による競い合いでは、自治体規模が大きければ大きいほど選手層が厚くなり有利になります。清瀬の中学生は約1850人。この中から合計22人の選手が選ばれたのですが、中学生在籍者数が2000人以下の5自治体(福生市、狛江市、清瀬市、羽村市、瑞穂町)の中ではトップ。2500人以下の10自治体(上記5自治体+国立市、東大和市、東村山市、稲城市、あきる野市)でも第2位(トップはあきる野市)なのです。清瀬の子供たちは「山椒は小粒でピリリと辛い」ことがよくわかります。

    また、これまでの5回の大会の結果を経年で調べてみても、総合順位だけでは見えなかった本市の子供たちの成長を明らかにすることができます。

 【第1回】平成22年 総合順位:43位 記録:4時間35分49秒 トップ(町田市)とのタイム差:26分24秒

 【第3回】平成24年 総合順位:45位 記録:4時間42分35秒 トップ(江戸川区)とのタイム差:26分28秒

 【第4回】平成25年 総合順位:44位 記録:4時間36分39秒 トップ(町田市)とのタイム差:21分42秒

 【第6回】平成27年 総合順位:27位 記録:4時間32分38秒 トップ(練馬区)とのタイム差:17分05秒

 【第7回】平成28年 総合順位:28位 記録:4時間29分31秒 トップ(足立区)とのタイム差:17分56秒

 【第8回】平成29年 総合順位:25位 記録:4時間27分28秒 トップ(江戸川区)とのタイム差:17分05秒

 *第2回大会は東日本大震災のため、第5回大会は豪雪の影響で中止

    いかかでしょう。順位や合計タイムだけでなく、トップとの差が年々縮まっていることがお分かりいただけると思います。これは実力がついてきた何よりもの証です。しかし私は今回の大会ほど「数字だけでは表されない子供たちの成長」を感じたことはありませんでした。

   今年度のチームは男女ともずば抜けてスキルの高いスーパースターはいませんでしたが、指導に当たった先生方の多くが、口をそろえて選手たちの「チームワーク」の高さを評価していました。スタート前に円陣を組んでいる男子選手団の姿。互いの腕に応援メッセージを書き合い、励まし合っている女子選手団の姿。スタンドの最前列に出て男子は女子を、女子は男子を声を枯らして一丸となって応援している姿…。これまであまり目にしたことがなかった「学校を超えた共に支え合う姿」でした。

    個々の子供たちも最高のパフォーマンスを見せてくれました。壮行会で第四中学校の村田校長先生が「自己ベストを目指せ!」と激を飛ばしましたが、この言葉にどの選手も応えようとしていました。全力で戦い精も根も尽き果てているであろうに、スタンドの声援を受けて最後の数百メートルで残る力を振りしぼり前を走る選手を追い抜く姿を何度も目にしました。「決してあきらめない心」が育っています。私は胸に込み上げる熱いものをこらえるのに精一杯でした。

    ある学校の応援に来ていた1年生陸上部員が、清瀬チームがゴールテープを切った後、誰の指示を受けるでもなく自らの判断で清瀬の応援旗を片づけていました。そして彼らは最後のチームがゴールするまで拍手を送り続けてくれたのです。思わず「この姿が最も尊いんだ!」と彼ら一人一人と固い握手を交わしていました。

   これらのことは順位やタイムのように、客観的に表現することは大変難しいものです。「見えにくい成果」と言ってもよいと思います。われわれはどうしても見えやすい「結果」、すなわち「順位」で子供たちの努力を評価しがちです。しかし数字の裏側には紹介したような生徒たちの成長があるのです。

    私たち教育委員会も学校も「目に見える結果」を出せるよう頑張っていきます。しかしそれ以上に、ここに書いたような「目に見えない結果」を大切にしていきたいと思っています。「見えない結果」を大切にするということは子供たちの良い点をたくさんほめてあげることです。認めてあげることです。だから市民の皆さんも子供たちをたくさんの目で観ていただき、ほめ、認めてあげてほしいと心から願います。

   競技の最中に、東京都の中井教育長があいさつに来られました。私は彼に「清瀬は小さな自治体だけど、エネルギーに満ちている。子供たちも先生方も、市民の方々も私の誇りだ。これからも楽しみにしてほしい」と胸を張りました。これは決して「虚勢」ではありません。確固たる「自信」に裏付けされた言葉です。

    清瀬の子供たちは、また一つ私たちに大きな夢と希望を与えてくれました。選手諸君、本当にお疲れさま。応援下くださった皆さん、心から感謝します。ますます「元気な清瀬」を総がかりで創り上げましょう!

 2017中学生駅伝12017中学生駅伝22017中学生駅伝3

教育長 坂田 篤

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