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教育長あいさつ平成29年5月号


教育長あいさつ

   

頼もしい中学生

 

 

避難所に 満ちたる希望 五月雨(さつきあめ) (酔花幻) 

   5月13日(土曜日)、清瀬消防署、同消防団等と協働した清瀬市水防訓練が行われました。今回は業務が行われている平常時に大型の台風が関東地方に接近し、市内の数か所で冠水や急傾斜地の崩落などの被害が発生したとの想定のもと実施されたものです。 

  第四中学校に避難所が開設され近隣住民がどんどん避難してきます。お年寄りも体の不自由な方もいらっしゃいます。そこで大きな力になったのは第四中学校の生徒たちでした。吹奏楽部の生徒たちが、練習の時間を割いてボランティアとして受付や案内、救援物資の仕分け、車椅子の介助などに力を尽くしてくれたのです。彼らは実に手際よく作業に当たってくれました。しかも指示されたことだけでなく、自分で考え、判断して、自分の役割を探し、その責を果たしてくれていました。大変心強く思い、また感動しました。 

 彼らの姿を見て、東日本大震災の折、中学生が「公助」の力になって、自分たちで考え、判断し、多くの人たちの命を救ったことを思い出しました。釜石市にある釜石東中学校では、生徒たちが地震が起きると自ら進んで「津波が来るぞ!」と叫びながら、多くの市民を引き連れて指定の避難場所に避難したそうです。ところが避難場所の裏手のがけが崩れそうになっていることを知り、ある男子生徒がさらに高台に上ることを提案し、みなも賛成してくれました。避難の際、中学生たちはあるものは小学生の手を引き、あるものはベビーカーを押し、またあるものはお年寄りをおぶって走りました。間もなく第一次避難所は波にさらわれ、間一髪で高台にたどり着くことができ、誰一人として命を失うことはなかったのです。 

  また震災後の避難所でも小中学生が炊き出しの手伝いをしたり、配膳をしたり、またお年寄りの話し相手になってくれるなど、「助ける立場」に立ってくれました。彼らの姿をみて「自分たちもしっかりしなければ…」「自分は何ができるだろう…」と考え、行動した人がたくさんいたと聞きます。 

 今後30年以内に首都が直下型の大規模地震に見舞われる確率は70%とも80%とも言われています。今後30年以内ということは明日、もしくは今日この時に起きてもおかしくないというメッセージであることを私たちは忘れてはなりません。しかも多くの「大人」が市外に働きに出ている昼間の時間帯に大規模災害が起きたらどうなるでしょう。誰が幼い子供、お年寄り、障害のある方などの「弱者」を守ることができるのでしょう。 

 無論、市の職員がその役を果たすことになりますが、子供たち、特に中学生は公助の一員となってくれるはずです。子供は「助けられる存在」ですが「助ける存在」でもあることを、釜石の中学生は証明してくれ、それを第四中学校の生徒たちは実践したくれたのです。 

  「人は『I(私)』から『You(あなた)に、そして『We(私たち)に視点が広がった時、本当の成長を見せる」という言葉があります。防災はまずは自分の命を何があっても守ることが第一。すなわち発災直後は『Iの視点』が一番大切。でもその際少しだけでも『Youの視点』を持つことができれば他者の命を助けることができるかもしれない。また自らの命を守ることができたら、今度は『Weの視点』をもってみんなのために自分の力を使う…。清瀬市ではこんな子供たちを育てたいと思っています。 

  子供たちも「手をつなぎ 心をつむぐ みどりの清瀬」の主役になる…。こんな清瀬の教育をこれからも期待してください。

教育長 坂田 篤





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