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教育長あいさつ平成30年6月号

 

教育長あいさつ

                     

 

あいさつが持つ力

 

 梅雨空に 響け子供の こんにちは!

 

 新潟、岡山、目黒と子供を守るべき立場の大人が子供の命を奪うという、決してあってはならない出来事が続いています。いずれの事件も被害にあわれた子供、そしてご家族のお気持ちを考えると言葉になりません。心からお悔やみ申し上げます。

 

 自分が住むところは「安全で安心なまち」であってほしいと願うのは誰もが一緒です。特に社会的弱者である子供やお年寄りにとって、犯罪がなく安全・安心なまちづくりは必須の要件。この願いを受けて行政は様々な施策を展開しています。防犯カメラの設置はその一つで、本市においても小学校の通学路に防犯カメラが設置されています。確実に「抑止力」にはなっているとは思いますが、カメラだけでは限界があることは明白です。

 

 地域の方々が「防犯パトロール」を組織していただき、主に登下校時の見守りに力を尽くしてくださっています。大変ありがたく心から感謝申し上げますが、これも残念なことにすべてを網羅することはできません。

 

 「自分の身は自分で守る」取り組みも進んでいます。「いかのおすし(=知らない人についていかない、知らない車にらない、何かあったらおごえで助けを求める、怖かったらぐに逃げる、どんなことがあったのからせる」が徹底して指導されているし、防犯ブザーの常時携帯や子供たちが保護者とともに地域を歩いて危険個所をまとめる「防犯マップ作り」等も進んでいます。しかし、新潟の事例のように特に小学校低学年の子供たちにとって、屈強な大人が力づくで連れ去ろうとした場合には限界があります。

 

 「あいさつが交わされるまちには犯罪が少ない」という定説があります。不審者は声をかけられることを最も嫌がる、住民同士の人間関係ができていることで、いわゆる「近所の眼」が犯罪者に注がれ抑止力になる、などがその理由だそうです。

 

 ところが現代の「不信社会」はなかなかそれを実現させてくれません。以前、こんな新聞の投書を目にしたことがあります。

 

〇住んでいるマンションの管理組合理事をやっているんですが、先日の住民総会で、小学生の親御さんから提案がありました。「知らない人から挨拶をされたら逃げるように教えているので、マンション内では挨拶をしないように決めてください」「子供はどの人がマンションの人かどうかは判断できない。教育上困ります」。

〇すると年配の人から意見が。「挨拶をしても挨拶がかえってこないので気分が悪かった。お互いにやめましょう」と。意見が一致してしまいました。その告知を出すのですが「よのなか変わったな」と理解に苦しんでいます。

 

 そんな社会に一石を投じた中学生たちがいました。私がかかわった自治体の中学校のこと。

 

〇生徒会で「挨拶キャンペーン」をやることに決定。

〇生徒会が全校生徒に「積極的に挨拶をかわそう!」と訴え、趣旨に賛同してくれた生徒にはブルーのリボンを配ることにした。リボンを付けた生徒は進んで挨拶をする約束。

〇リボンをつける生徒がどんどん増えた。生徒会はこのプロジェクトを保護者にも広げようと、保護者会で訴える。多くの保護者が賛同してリボンをつけてくれた。

〇この取り組みを知った自治会長。ぜひ自分たちの自治会でもやりたいと生徒会に申し出。生徒会は自治会の集まりに出向いて説明。

〇この中学校の学区域では見ず知らずの者同士であっても、ブルーのリボンを付けた地域住民が挨拶を交わすようになる。生徒もリボンを付けた大人に対しては安心して挨拶ができるようになった。

 

 中学生たちの思いがまちを動かしたのです。

 今、防犯グッズの売り上げが急増しているといいます。またGPS機能付き防犯ブザーや、子供が改札を通過したら保護者にメール発信される通塾の安全対策サービスもありますし、本市小学校でも正門の通過を保護者に知らせる「ツイタもん」を導入している学校もあります。

 

 しかし、一番の安全対策はこのようなマシンパワーではなくヒューマンパワー。「挨拶が交わされるまち」、これも「社会総がかりで安心安全なまち」を実現していく大切な取り組みなのではないでしょうか。

 

 「おはよう」はたったの四文字。そして何気なく使っている言葉。こんな当たり前の言葉ですが「子供を守る、市民を守る、まちを守る」という大きな力が宿っているのです。

 

 市民の皆さんにお願いです。勇気をもって「おはよう」の一言を道行く子供たちにかけてあげてください。きっと彼らも元気に返してくれるはず。それがもっともっと素敵で、安全・安心な清瀬を創る原動力になるのですから。

教育長 坂田 篤



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