七小　人生の先輩の話

紙の魔術師　～ペーパークラフト～

ペーパークラフトとは、紙を素材にして作る模型のことです。七小では、キャリア教育の一環として、毎年ペーパークラフト作家をお招きして作品鑑賞や作品の説明、一緒に工作をするなどの活動をしています。この方は七小の卒業生で、現在後進の指導にもい当たっていらっしゃいます。毎年6年生が、この活動に参加していて、七小の特色ある教育活動になっています。この方の作品や活動から、自分の生き方を展望したり実現したりする素地を養うことが大きなねらいです。

作品紹介

活動の最初に動画で作品の紹介があります。朝のテレビ番組で取り上げられて紹介された作品は、昭和30年代の東京駅前が舞台でした。独特の立体感がある作品の素材は、すべて紙です。

動画での作品紹介の後は、実物の展示です。作品の素材は紙とピンポン玉ですが、出来栄えはかなりリアルです（写真下左）。このほかにも、歌手の手書きイラスト50枚を貼り合わせた作品も紹介されました。どれも制作に膨大な時間と手間がかかるものばかりです。

 

作品の一部を拡大してみました。建物の窓枠が作られていますが、幅は10cmほどです。窓ガラスの汚れた質感を出すために、クリアファイルを2枚重ねて貼り付けてあるといいます。壁は段ボールを使って、トタンの質感が表現されています。作品鑑賞をしている子供たちからは、「すごい！」の一言でした。作品は横から見ると、演劇で使う舞台セットのように、いくつかの作品を並べて遠近や立体感が表現されています。ついのぞき込んでしまいたくなる魅力的な作品ばかりです。

作品制作

活動の後半は作品制作です。今回作ったのはカチューシャですが、針金をねじったりピンポン玉に取り付けたりして、6年生全員に「ピンポン星人」になってもらうという企画でした。

制作活動後

全員が「ピンポン星人」になって、会食になりました。

ペーパークラフト作品の展示

お招きしたペーパークラフト作家の先生は、清瀬市の郷土博物館にも作品を出品して常設展示されています。