教育長あいさつ　令和4年7月号

 

 

今月の「一語」　「あなたは今日　何回『ありがとう』といいましたか？」

ある研修会で講師の先生が仰った一言が、今月の「一語」です。

この問いを投げかけられて考えてみました。「…、そういえば、たくさん言うチャンスはあったのに、今日は一回もこの5文字を口にしていないな…」。

　美味しい朝食を作ってくれた妻に、駅まで安全に連れてきてくれたバスの運転手さんに、混んだ電車に乗り込む時に身体をひねってスペースを空けてくれた見知らぬ若者に、大きい声であいさつをして私に元気をくれたA君に、授業中、自分が予想もしなかったような答えを言って私の考えを広げてくれたBさんに、掃除の時間に黒板のサンをピカピカにしてくれたC君に、出席簿の整理を手伝ってくれた同僚のD先生に、バイトを休んで部活動の指導に来てくれた卒業生のEさんに…。

「ありがとう」はたったの5文字。言葉にすると一秒もかからない。でもものすごい力を持っています。言った人も言われた人もたった一秒で笑顔になる。たった5文字で心が温かくなるし嬉しくなる。幸せになるし自信がわく。自己肯定感が高まるし前向きになれる。相手との距離がグッと縮まるし、相手をもっとわかりたいと思う。

いじめ、不登校、虐待、ネグレクト…。子供たちを取り巻く課題を解決する第一歩は「ありがとう」。世界で起きているテロ、紛争、戦争などの愚かで悲惨な行為をなくす第一歩も「ありがとう」。ほんの少しの勇気をもってこの5文字を伝えるだけで、必ず「何か」が変わります。

一日5回以上『ありがとう』の言葉を！　如何でしょう。この「ありがとうプロジェクト」に皆さんも参加しませんか？