教育長あいさつ 令和6年3月号

ページ番号2005872  更新日 2024年3月4日

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写真:教育長

今月の「一語」は「人は誰もがそこで生きてきたことに意味がある」です。

 

教師は基本的に欲張りです。クラスの子供たち全員の目を輝かせたいと願うし、全ての子供に好かれたいと思う。部活動で一つでも上位の成績を収めたいと願うし、一人でも多くの保護者から「先生が担任でよかった」という言葉をもらいたいと思う…。
そして多くの子供の意欲を引き出す教師の方が評価されるし、多くの子供から好かれる教師の方が「良い人先生」とされる。上位の成績を収めた教員のほうが指導力があるといわれるし、保護者からの良い評判が多ければ多いほど信頼される教師と評される…。
確かに私たち「プロ」はそれを目指さなければなりません。しかしその「スタート」は「1」。「一人」の子供の瞳を輝かせることから。「一人」の生徒から好いてもらうことから、「一つ」の成果を上げることから…。「一人」の保護者から信頼を受けることから。
どんな小さな「1」であっても、それが実現できたということは、その人が「ここにいた意味」になるのです。
あなたの日常会話での何気ない一言が、たった一人かもしれないけれど心に響いた人がいたかもしれないし、Aさんのさりげない後押しで意欲を掻き立てられた人がいたかもしれない。Bさんの小さな優しさに救われた人もいたかもしれないし、Cさんの後姿から生きざまを学んだ人もいたかもしれない。いや、「かもしれない」でなく必ずいるのです。
「人は誰でもその時、その場にいたことには必ず意味がある」のです。「私が今ここにいる意味は何か」「私たちにとってこの人がいた意味は何か」…。年度末の異動が近づいている今、考えたいものです。
 

 

教育長 坂田 篤(さかた あつし)

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