教育長あいさつ 令和8年6月号

私には一人娘がいます。「父親失格」の情けなき親でしたが、無事結婚し、子供が生まれ、幸せに暮らしています。
「子育てには正解はない」と言われますが、今振り返ってみると、もしかしたら違う娘とのかかわり方があったのではないか…。そう考えることがいくつもあります。
そんな「反省」の想いを、「感情はぶつけるものではない、伝えるものである」の一語をもって記します。
疲れて帰ってきた我が娘。「あ~あ、疲れた」。
「ただいま」も言わずに自室へ向かおうとしている我が娘に対して私。「ただいまが先だろう、何やっているんだ、こんなに遅い時間に! どこへ行っていた! なんでこんなに遅くなったんだ!」
そうでなくても疲れてイライラしている娘。「うるさいな~。部活だよ」
その反応に腹が立った私。「なんだ、その言い方は! ちょっとこっちへ来い!」
これ以上関わると最悪の方向になると判断した娘。「…」(無言で自室へ)
この反応にも怒りが倍増した私。「おい、無視するな! こっちへ来い!」(怒鳴りながら娘の部屋へ)
結果は…。最悪です。
今、このシチュエーションだったら、私は何と声をかけるだろう…。
疲れて帰ってきた我が娘。「あ~あ、疲れた」。
ただいまも言わずに自室へ向かおうとしている我が娘に対して私。「あー、よかった。心配していたんだよ」。
それを聞いた我が娘。「部活の友達に誘われちゃって…、心配かけてごめんね」。
謝ってくれた我が娘に対して私。「今度は電話だけでも入れろよ。ゆっくりお風呂入りな」。
結果は…。全く違ったはずです。
人は誰でも「行動」を指摘されると腹が立ちます。まずは「感情」を受け止めてほしいと思っているのです。
「感情はぶつけるものではない。伝えるものである。」
私が、今も、そしてこれからも心に置き続ける「一語」です。

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