清二中 自然だより2022 野鳥・昆虫・動物編
春まぢか 中庭の桜で、シジュウカラのさえずり 2/20(月曜日
2/20(月曜日)の朝、中庭にシジュウカラのさえずりが響いていました。探してみると、桜の木のてっぺんの枝先で、雄がツーピーツツピーツピツピと鳴いていました。鳥の中には、普段の鳴き方、「地鳴き」と、繁殖期に雄が雌にアピールをする「さえずり」があります。英語で前者は連絡用でcall、後者はラブソングでsongと呼ばれています。もうすぐ春ですね。動画も撮れたので、歌声を聴いてください。
ところで、先日のNHKの番組で「シジュウカラは会話をしている」という京都大学の研究グループの報告を紹介していました。複数の単語で文法を操っていて、人工的に組みわせた鳴き方を聞かせても内容を理解しているとのことです。すごいですね!
1月の野鳥 干上がった空堀川に野鳥たちが集合 1/16(月曜日)
年末から年始にかけて西高東低の気圧配置が続き、東京では12/22から1/13まで、連続23日間にわたり冬晴れが続き、13日などに雨が振りましたが、空堀川は名前の通りに空堀状態で、川底にところどころに残った水溜りや淵に餌を求めて鳥たちが集まっています。
●下の説明プリントも、開いて参考にしてください。
- 「自然だより2022清Ⅱ中【野鳥編01】コサギ・ダイサギ」説明プリント (PDF 245.2KB)
- 「自然だより 2021 野鳥編02」ジョウビタ 説明プリント
- 「R2冬 エサを求めて空堀川に集合!4種類のサギ…」 説明プリント
朝の水たまりに集合 12/23(金曜日)
西高東低が強まり、関東地方では乾燥した晴天が続いて雨が振らず、清瀬を流れる空堀川は、すっかり流れが止まり、ところどころにできた池や水溜りができています。その水辺に餌を求めて、色々な鳥たちが集まってきています。水草を食べるカルガモと魚を食べるコサギのツーショットが見られるのも今だからですね。前原橋あたりを縄張りにしているカワセミの雌は、ほぼ毎朝、姿を表しています。
冬の渡り鳥としてやってくるジョウビタキも姿を見せてくれました。昨年は雌しか確認できなかったのですが、さっそく雄が現れました。翼の紋と、シルバーの頭髪が洒落ていますね。
ハクセキレイとセグロセキレイがよく追っかけっこをしていますが、今朝はキセキレイも姿を見せてくれました。3種類のセキレイが見られるなど、清瀬は自然が豊かですね。
生徒が、透明で可愛い昆虫を見つけてくれました。 11/30(水曜日)
生徒が校庭で体調5mm位の透明でとても小さい可愛い昆虫を見つけてくれました。初めて見る昆虫で、オンライン図鑑を使って調べてみました。たぶん「クスベニヒラタカスミカメ」というカメムシの仲間のようです。カスミカメムシ科で、最近、中国から来た外来種のようです。
水辺の鳥が集まってきました。 12/1(木曜日)
12月になり、えさが少なくなってくる季節になりました。水辺の鳥たちが、魚や水草がある場所に、集まるようになりました。今朝の空堀川には、三種類のサギがいました。くちばしが黄色で、体が如くて大きなのはダイサギ、くちばしが黒くて、足先だけが黄色くて、白くて小柄なのがコサギ、体が灰色で、頭に黒い飾りがある大きいのがアオサギです。他に、カルガモ、マガモ、そしてここをテリトリーにしているカワセミもいました。
アキアカネのハート型 そろそろ最後の産卵 11/25(金曜日)
冬がもうそこまで来ており、そろそろ赤トンボの季節も終わるころです。学校の草むらに、アキアカネのペアがやってきて、ハート形を作っていました。これは産卵行動ですね。雄が尻尾の接続器で、雌の頭の付け付近を挟んで連結し、天敵が襲ってきても離れないで、一緒に逃げれるように姿勢を作ります。雌が産卵管のある尻尾を雄の腹部につけて精子を受け取り、受精をします。この後、つながったまま、田んぼなどの水辺にいって、水面をたたきながら水中に産卵をします。卵は水底の泥の中で越冬して、春になるとヤゴにかえります。このこたちは、どこで産卵をするのでしょうか?学校のプールかな?
そろそろサヨナラ、また春にね! 10/29(土曜日)
11月7日は早くも立冬、清二中の木々にも秋が深まってきました。東側フェンスに絡みついていたカラスウリも、立派な赤い実をつけ、技術科室前のハナミズキも、葉は真っ赤になり、枝の先には、真っ赤な味をつけていました。蝶たちもそろそろ冬支度に入る頃ですね。ヤマトシジミとツマグロヒョウモンは、幼虫で越冬するので成虫はそろそろ最後の産卵ですね。キタキチョウは成虫で越冬するので栄養分補給ですね。
晩秋の赤トンボ 10/18(tue)・28(fri)
随分と朝夕の冷え込みを感じる頃となりました。天気の良い日の最低気温が10℃前後、最高気温は20℃前後と寒暖差も大きい時期です。秋の花の周りを飛び交っている昆虫たちも、そろそろ冬支度に入る季節です。
秋の昆虫といえば、童謡にもある「赤とんぼ」ですね。昼の校庭花壇に、蝶や蜂たちがやってきていました。あげた手に、今シーズンの別れを告げるように、蜻蛉が停まりました。
赤とんぼと言われるのは数種類ありますが、これはアキアカネですね。ナツアカネとの区別は、それぞれ色や体の模様など個体差があり、生活スタイルは違うらしいのですが、判別は難しいです。図鑑などで紹介されているのは、体のすじ模様で比べる方法(真ん中のすじ模様の先が、尖がっているか、スパンと切れているか)を参考にすると、これはアキアカネだと思います。
●アキアカネとナツアカネの区別については、下の説明プリントも開いてください。
学校に、コウモリが住んでいる? 9/5(月曜日)
1年生の授業見学をしている際に、ふと、中庭をみると、ヒラヒラ・パタパタと、鳥のような、大型の蝶々のような動物が飛んでいました。目を凝らして観察すると、どうやらコウモリのようです。昼間なのにどうしたのでしょうか? 何かに驚いて、飛び出てきてしまったのでしょか? しばらくすると南校舎の壁にある通気口に止まり、鎧戸になっている隙間から中へ入っていきました。どうやらここが住処のようです。
デジカメで撮影した映像を拡大してみると、大きさや体形からして、アブラコウモリの仲間のようです。日本にいるコウモリのうち、住宅地に生息して、家屋をすみかにしているのは、この種類だけなので、たぶん間違いはないと思います。どうやらコウモリが入っていた通気口は、昔校舎にあったダスト・シュートのようです。現在は利用しておらず、改修時にふさいでしまっているので、校舎の中にはつながっておらず、校舎内に進入ことはないようです。
バッタの王様 トノサマバッタ登場 9/1(木曜日)
向日葵に水やりをしている時、2匹の大きなバッタが草むらから飛び出てきました。一匹はトノサマバッタでした。この仲間のうち最も大きく、色も鮮やかでバッタの王様と呼ばれます。正面から顔を見ると仮面ライダーのようで格好いいです。近づくと大きな翅を広げて風に乗り、渡り廊下の屋根の上まで飛んで行ってしまいました。飛行能力が高いのも特徴です。二中にはこの仲間で、クルマバッタやクルマバッタモドキ、イボバッタなどもいます。
もう一匹は頭が三角形のショウリョウバッタでした。これもこの仲間の中では最も大きく、オスは飛ぶときにキチキチキチキチ…と音を出すので、キチキチバッタとか、チキチキバッタとも呼ばれます。メスは小さくあまり飛ばないので別の種類のように見えます。似た形のバッタにオンブバッタがいますが、二中には両王とも生息しています。
【バッタの大発生】トノサマバッタには、同じ種類なのに孤独相と群生相という二つのタイプがあります。時折海外で、バッタが大発生をして農作物に被害を及ぼしているというニュースがありますが、これは群生相タイプです。詳しくは、下のNHKのサイトを開いてみてください。
ひまわりの蜜を求めて、虫が集まっています。 8/30(火曜日)
学校の校庭に咲くひまわりの花に、蜜を求めていろいろな昆虫が集まってきます。今日はキタテハがやってきていました。長い口吻を花の中に伸ばして夢中になって吸っていました。カメラをだいぶ近づけても気にもしないで、集中していました。
今日もたくさんの生き物たちが登場 8/16(火曜日)
先週は台風が通過し、雨がしっかりと降って猛暑が一休み、そのためか草たちは元気いっぱい。学校の草むらを歩くと、たくさんの生き物たちが顔を出してくれました。
ひまわりの蜜と花粉を求めて、ずんぐりとした体形のクマバチと、白ごまのような斑点が目立つコアオハナムグリが集まっていました。ひらひらと、モンシロチョウのように見えたのは、後翅に斑紋があるのでモンキチョウ(紋黄蝶)の雌でした。雌には白色と黄色の個体がいるそうです。そして薄紫色のヤマトシジミも花の蜜を求めてやってきていました。そしてこれらの昆虫を狙っているのか?体温を挙げているのか?ニホントカゲが日向に顔を出してじっとしていました。
クルマバッタモドキのyoungかな? 8/10(水曜日)
花壇に水やりをしていたら、バッタの子供が沢山、ぴょんぴょんと草むらから飛び出てきました。捕まえてみると、たぶんクルマバッタモドキの幼生のようです。が、緑色をしているので違うかな?クルママバッタモドキは茶色系が多い気が…)他にもショウリョウバッタやイボバッタ、オオヨコバイ(これはカメムシの仲間)などにも出会いました。清二中はバッタ王国です。
クルマバッタモドキ参上 7/28(木曜日)
花ボランティアが、南校舎校庭側の花壇で育ててくれているトウモロコシの葉に、茶色のバッタがとまっていました。姿からは、トノサマバッタ系ですが、小型で複眼に横筋模様が有り、背中が盛り上がったいて、上から見ると、背中にX模様があるので、たぶんクルマバッタモドキですね。トノサマバッタとクルマバッタ、クルマバッタモドキは似ているので、識別は難しいですね。子供のころはみんなひっくるめてトノサマバッタと言っていたかな?
ノコギリクワガタ参上! 7/1(金曜日)
昼休みに、養護教諭の先生が中庭の東側渡り廊下で、足元を歩いている黒い昆虫を見つけてくれました。正体はノコギリクワガタの雄でした。放課後、生徒玄関前で写真を撮っていると、興味も持った生徒たちが集まってきて、しばし昆虫と触れ合う時間となりました。触ったり、手に乗せたりするのが初めての生徒もいました。
体調は5cmほどの中型で、横から観察すると、大顎のあの独特な湾曲が美しかったです。夏休みまでまだ一か月あるのに季節はすっかり夏です。
空堀川は、若鳥でいっぱい! 6/13(月曜日)
空堀川も初夏を迎え、今は春先に生まれたヒナたちが育ち、そろそろ巣立ちの時のようです。飛び方がまだよたよたとしているツバメや餌取り方がへたなカワセミ、まだ親鳥の後をついてまわっているカルガモなど、いろいろな若鳥たちがにぎやかに群れています。縄張りを持つカワセミも、今はまだ一緒にいて、4羽くらい見かけることがありますね。兄弟でしょうか?猫やタヌキ、カラスたちに狙われなければいいですが、心配ですね。
深緑の金属光沢を持つ甲虫 オサムシ登場! 5/4(水曜日
5月の連休に、埼玉県飯能市の雑木林の中にある駐車場の隅で、深緑色に輝く甲虫が目に入りました。カナブンやコガネムシかと思って、捕まえてみるとオサムシでした。深緑色の金属光沢で輝くとても美しい昆虫ですが。強力なアゴを持っている強者です。
●オサムシについて、下の説明プリントも開いてください。
ニホントカゲが、尻尾を切った! 4/21(木曜日)
1年生理科で自然観察をしている時に、生徒がニホントカゲを捕まえました。逃げ足が素早いのですが、ナント素手で捕獲してくれました。手で持っていると、目の前でしっぽがポロッと取れて、落ちたしっぽは勢いよく左右に動いていました。これがトカゲ等が天敵に襲われた時に、体の一部を切り離して相手の注意をそらして逃げる「自切」という行動ですね。知っている生徒は結構いましたが見るのは初めてのようでした。やはり実際に観察することが何よりですね。尻尾は再生しますが骨はできないようです。
ナナホシテントウの成虫と幼虫を見つけた! 4/21(木曜日)
1年生理科の野外観察の時に、校庭の草原で、ナナホシテントウの成虫と幼虫を見つけました。食べ物は、成虫も幼虫も、アブラムシと言われていますので農家の方々にとっては、益虫ですね。今回はカラスノエンドウのところにいました。
3羽のカワセミが、ニアミス? 4/11(金曜日)
朝、空堀川に架かる西武鉄道鉄橋近くの川面にかかる木の枝に2羽のカワセミがいました。高いところに止まっているカワセミを見つけて、観察していると、魚を加えたカワセミが、下の枝に止まりました。最初は繁殖期に入るので、ペアなのかな?と思ったのですが、両方とも嘴が上下とも黒く、オスのようです。上の個体が下を覗き込むようにしているのに、下の個体は気にしないで、魚を飲み込んでいました。その時、もう一羽のカワセミが、川下から川上に向かって、あの金属音のような声で鳴きながら、水面近くを通過していきました。どうやら前原橋付近には、3羽のカワセミがいるようですね。縄張りを持つと言われていますが、繁殖期は違うのでしょうか?繁殖期前なので若鳥ではないと思います。
今年もツバメが戻ってきた! 4/8(金曜日)
4/8(金曜日)の朝、野塩橋の上空を飛んでいるツバメを今春初めて見ました。昨年度の初確認は2週間ほど早い 3 月24日でしたので、 今年はやはり、春の訪れは遅いようです。4/11(月曜日)には、昨春、秋津駅の発券機の天井に作った巣に、入っているのを確認しました。近くの別の巣にも入っていましたので、今年も繁殖が期待できますね。
ツバメは、子育てが終わると、別々になりますが、翌春に巣の近くで待ち合わせをして、同じペアで営巣をすると言われていますので、昨年出会ったツバメだと思います。
下の「自然だより 2021 野鳥編04」(R3,3版)でツバメを紹介しています。ご覧ください。
4種類のサギが、仲良くエサ探し
R2~R2年シーズンは、空堀川で、十数羽のコサギやダイサギの群れをよく見かけたのですが、R3〜R4年の冬シーズンは、コサギやダイサギの群れに出会いませんでした。他にもムクドリの大群も少なかったようです。しかし先日、前原橋したの淵に、コサギとダイサギ、そしてアオサギにホシゴイ(ゴイサギの幼鳥時期の名称)が一羽ずついて、微妙に距離を取りながら、エサを探していました。コサギは歩き回って探すのですが、ダイサギは待ち伏せタイプですね。
アオジを見つけた! 3/29(火曜日)
朝、空堀川の木の枝に、見慣れない鳥に出会いました。双眼鏡で観察し、デジタルカメラで取って確認してみると、ホオジロ科のアオジのようです。秋から冬には山から雪の少ない平地に降りてきて暮らしています。春にはチチチッ、と可愛いい声でさえずるそうですが、春には山に帰ってしまうので、この辺りではなかなか耳にすることができません。帰り間近にひとさえずりを聴かせて欲しいですね。
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