教育長あいさつ 令和3年4月号

ページ番号2003158  更新日 2021年5月7日

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写真:教育長

 

 

「何があっても前に進み続ける教育」

 

 

 

 小学生391名、中学生585名の新入生、3名の校長先生と1名の副校長先生、新しく清瀬にいらっしゃった44名の先生方、そして組織改正によって教育委員会傘下となった児童センターや学童の職員の皆さん方と共に、令和3年度清瀬の教育がスタートしました。

 コロナ禍においても、各学校には子供たちの進学や進級の喜びや希望、心機一転による決意があふれています。彼ら、彼女らの笑顔を見るにつけ「如何なる状況下でも教育を止めない清瀬を実現しなければ…」「何としてでもコロナを収束させ、一刻も早く子供たちが安心して学びに向き合えるような環境を創らねば…」、と決意を新たにします。

 今、我が国は、いや世界は間違いなく危機的な状況にあります。危機を乗り越えるために、私たちは自身の自由や権利の行使を「我慢」しなければならない状況に置かれています。ギリギリまで追い詰められ、未来を悲観する人たちも大勢います。こんな状況に置かれれば、「~ができない」「~を失った」などネガティブな想いが、人々の心を支配してしまうことは仕方がないかもしれません。

 しかし、「私には夢がある」の演説で有名なキング牧師はこう言っています。「もしも飛べないのならば走ればいい。走れないのなら歩けばいい。歩けないのであれば這っていけばいい。何があっても前に進み続けなければならないのです」。私たちは今こそ、この勇気ある言葉を心に置くべきです。

 国民一人一人がコロナを正しく恐れ、感染防止に全力を尽くすとともに、「~ができない」ではなく「~ができる」へ、「~を失った:」ではなく「~を手に入れた」へというように、コロナを吹き飛ばすような前向きな考え方を持つべきです。

 未来を生きる子供たちは、私たちにこのことを教えてくれています。足踏み式消毒スタンドを自分で設計、製作し公的機関に寄贈をした中学生。自分たちができる地域貢献を話し合い、一人暮らしのお年寄の買い物代行を始めた小学生。不確実な情報が出回っていることを憂い、コロナウイルスについて調べ上げ、レポートとしてまとめ発信した小学生、自分たちの演奏で元気になってほしいとの願いを込めて、吹奏楽部の有志によるオンライン合奏を配信した中学生…。

 本市の子供たちも負けてはいません。医療にかかわる方々に、心からのお礼と励ましの手紙を書いてくれた子供たち、コロナにかかわる差別や偏見をなくすためのメッセージを発信してくれた小学生、感染拡大防止のために大好きな部活動を我慢してくれている中学生…。

 日本が、いや世界が困難な状況に置かれている今、自分たちも社会の一員として何ができるかを考え、行動を起こした子供たちの姿、「助けられる存在」から「助ける存在」へと力強い一歩を踏み出そうとしている小中学生の姿こそ、キング牧師が言う「何があっても前に進み続ける」という生き方そのものなのではないでしょうか。

 こんな子供たちから力をもらいながら、令和3年度も清瀬の学校教育はコロナに決して負けることなく、前に進み続けることをここに誓います。

教育長 坂田 篤(さかた あつし)

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