教育長あいさつ 令和6年1月号
2024年が始まりました。おめでたいはずの正月に能登半島を大きな地震が襲いました。大切な人を失った方々に心からのお悔やみを申し上げます。
この度の災害は、私たちが普段なかなか意識することがない「命」について、改めて見つめなおす機会を与えてくれたように思います。
そこで今月の一語一会は、中学2年生の女子生徒が書いた一行詩、「つらい時は 命のことを考えるのに 楽しい時は考えないのはなぜだろう」としました。
命があることは当たり前。食べることも話をすることも、親に怒られることも友達と遊ぶことも「当たり前」。心身ともに健康であれば、また人生が充実していれば、そしてこれからの人生の時間軸が長ければ長いほど、命のことを考えることはなかなかありません。
しかし、いじめを受けた、親しい人がなくなった、健康に不安がある、何をやってもうまくいかない、自分のことが大嫌いになる、人生の終末が見えるようになる…、そんなときにふと「命って何だろう」「なんでぼくは生きているんだろう」「私がこの世からいなくなったら周りの人たちはどう思うんだろう」「自分の人生とはなんだったんだろう」…、こう思う。誰もが思う。その瞬間、人は「命」と向き合います。
この問いに共に考えてくれる友がいれば、共に悩んでくれる家族がいれば、共に涙を流してくれる仲間がいれば、そしてしっかりと受け止めてくれる誰かがいれば、人は絶対に、自らの手で自らの命を奪うことはないと信じます。生きることへの希望をもう一度心に宿してくれると信じます。
楽しい時でも命の大切さを少しでも頭の片隅に置いておける存在になる…。私の2024年の目標です。
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