教育長あいさつ　令和5年11月号

今月の「一語一会」は「毎朝、歯磨きをするように、心も毎日磨きましょう」という、ある小学校校長先生の言葉です。

 

 

校長先生曰く、心を磨くことはそんなに難しいことではありません。朝、登校するときに通る通学路。見慣れた景色だけど、昨日とはどこかが必ず違う。「あ、葉っぱがほんの少し色づいたみたいだ」「今日の空気は昨日よりちょっと冷たいな」「友達の○○さんがさしている傘の色が変わった」「いつも出会うおじいさんが挨拶をしてくれた」「いつも寝ている××さんの家の犬が今日は走りまわっていた」…。

　それを「二つの目」と「心の目」を使ってたくさん感じ、たくさん見つけてごらんなさい。一つ見つけるごとに「物事を見つめる心」と「感じる心」がどんどん育っていきます。これが「心を磨く」ということなのです。心をピカピカに磨けば、他の人の心も感じ、考え、思いやりをもって行動できる力も身に付いていくのです。

皆さんも「歯磨きのように、毎日心を磨く」ことに挑戦してみませんか？　ちなみに私は今朝、毎朝通る通勤の道すがら、いつもは目に入らなかった百日草の花を見つけました。少しだけ心が磨けたように思います。