教育長あいさつ　令和5年7月号

　今月の「一語一会」は、「頑張れ！」が口癖だった私に対して「どんなに頑張たって100mを15秒で走ないやつだっているんだ！」と言い放った教え子の一言です。

 

 

 

　日本人ほど「頑張ること」が好きな国民はいないと言われています。だからこそ誰かを応援する時の声かけで一番多いのは「頑張れ！」。確かにこの言葉は、くじけそうになる心を奮い立たせてくれたり、転んでももう一度立ち上がるエネルギーになってくれたりもすることでしょう。しかし時に「残酷」な一言になってしまうこともあります。

　「頑張れ！」にはいくつかの種類があります。「他者と競う頑張れ！」「目標達成に向けた頑張れ！」「過去の自分と競う頑張れ！」など。

　今、相手はどんな種類の「頑張れ！」を求めているのか。それを考えて声をかけてあげることこそが、本当の応援なのかもしれません。

　あなたなら「頑張っても100mを15秒で走れない中学生」にどんな言葉をかけてあげますか？