教育長あいさつ　令和4年4月号

 

 

　

 令和4年度のホームページのご挨拶は趣旨を変えて、私がこれまでの人生で出会うことができた忘れられない言葉の数々を、「一期一会」の四文字熟語に掛けて、「私の一語一会」と題してご紹介します。よろしければ皆さんの「一語一会」も教えてください。

今月の「一語」　「学ぶことをしなくなったとき教師はもはや教師ではない」

私が初任のころにお世話になった校長の言葉です。

その校長は大変厳しい方。私たち若手の教員に毎日のように、繰り返し教え、熱く語り、徹底して指導し、ことあるごとに振り返らせてくださいました。

「教師こそ、我が身をもって生徒たちに、学ぶ貴さ、学ぶ喜び、学ぶ感動を教える存在にならねばならない」

「教師自身が学ばずして生徒に勉強しろと迫れるか。教師自身が探求心をもたずして生徒の興味関心を引き出せるか。生徒は常に教師の後ろ姿を見ている」

「世の中は動き、知識も技術も情報も価値もどんどん新しくなっている。これらを学ぶことで初めて教師は、未来を生きる生徒たちの前に立つ資格がある」

「教師の学びのチャンネルはたくさんある。それらを学びの対象として捉えられるか否かだ。先輩から学べ。生徒から学べ。保護者から学べ。地域から学べ」。

「学ぶことをしなくなったとき教師はもはや教師ではない」…。この25文字は教師として、いや人としての生き方を私に教えてくれる「一語」になっています。